コラム

2024.10.08

【コラム】どうせ死ぬんだから 体にいいものより好きなラーメン週5回

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医学の進歩によって、昔は「不治の病」といわれていた病気を治療できるようになり、いろんな病気を予防医学で多少は避けられるようになりました。健康診断を受ければ、血圧は下げるべきだとか、コレステロールや血糖値も下げた方がいいとか言われるでしょう。
でも結局、それによってQOL(Quality of life = 生活の質)が上がらないことには、ただの延命治療以外の何ものでもありません。
たとえば、80歳で肺炎になった人を治療して回復することはあります。その人が85歳まで生きて、その5年間になにか楽しかったと思うようなことがあれば、肺炎を治してあげて良かったと思えますが、その後もずっと寝たきりで、「早く死にたいよ」とか「早くお迎えが来てくれないかな」とか毎日のように言われたら、肺炎を治したことが果たしてよかったのだろうか、と疑わざるをえなくなります。
そういう経験を何度か重ねて、私は自分が高齢になったときに、もし体があまり動かず、認知症もかなり進んで、自分のしたいこともできないような状態になるなら、長生きできなくてもいいなと思うようになりました。
だから、いまでも血糖値は170/100mg/dl、中性脂肪値は1000mg/dlくらいで、良いとは言えない数字でも放っておいているわけです。ちなみに現代医療では、血圧は135/85mmHg以上になると高血圧といわれる状態になり、血糖値が100mg/dl(空腹時)、中性脂肪値が150mg/dl以上になると、さまざまな病気が疑われるようになります。
それでも、食べたいものを我慢してまで長生きしたくない。ワインは毎晩飲んでいますし、週に5日ぐらい好きなラーメンを食べ歩いています。
和田秀樹さんの著書『どうせ死ぬんだから 好きなことだけやって寿命を使いきる』から抜粋


和田秀樹さんの著書より。
和田さんと言えば「80歳の壁」が50万部を突破し、今年のベストセラーの候補になっているくらいの人気作家です。大元の職業は精神科医です。
この本、いかに幸せな老後を送るかというノウハウ本ですが、これまでの健康哲学やノウハウとは異質であると気づきます。

背景にあるのが「医療不信」

何があったのかわかりませんが、和田さんもお医者さんです。

和田さんが提唱する健康法は、一般的な医療常識とは一線を画している。
 
「食べたいものを食べ、飲みたければ酒も飲む」
「健康診断(健診)を絶対視しない」
「血圧、血糖値、コレステロール値は下げなくていい」
「薬は不調があるときだけ飲めばいい」
 
気持ちいいですね、なんか。
 
それ以外にも『60歳からはやりたい放題』『みんなボケるんだから恐れず軽やかに老いを味わい尽くす』など出版されていますが、本のタイトル見ただけで軽やかな気持ちになります。
 
自分の体(寿命)をどう使うかは価値観の問題にもなりますので、正解はありませんが、
体を良くしようと思って自ら痛めていませんか?っていう警告なのかもしれません。
何か本質的なことを一生懸命説いているような… 勇気を与えられている人たくさんいるのではないでしょうか。

実はうちの会社の社長が和田さん大好きなんです。

薬は一切飲まない 余分なことをしない なるべく自然体で 

でも健康のことを誰よりも考えて、自分なりのやり方・生き方を貫いています。

先日、腰を痛めておばあさんのような歩き方になっていましたが、その日のストレッチ教室で
先生にいろいろ施術してもらって、「1日で治った!」って喜んでいました。

極上の死に方ができるか!?