介護コラム

2024.09.02

【介護のコラム】ケアマネが消える?

img

ケアマネージャーが消える?

5年でホワイトカラーの仕事が半分になる?
半分までいかなくても、結構な仕事がなくなると思います。
そして介護分野も「対岸の火事」ではないです。

介護の世界で言えばまずケアマネージャーがなくなっていくかもしれません。
介護が必要な高齢者の認定調査もケアプランも全てAI、Chat GPTに代表される生成AIの進化によってロボットが行ってしまう日もそう遠くないです。
少なからずプランに影響してしまう、人が持つ先入観、感情、傾向、に影響されないプランができる強みがあります。
人手も少なくなる中で、AIの進化は人類に避けて通れない(止められない)ものです。

「自分の仕事は『考えること』だからロボットには代替できない」と思っているかもしれませんが、それが大きな間違いです。
生成AIは、単純に言われたことをやるのではなく、自ら計画し、さまざまなコンテンツを生み出すことができます。
簡単に考えて答えを出してしまうのです。

AIがアセスメントできたら終了?

例えば認知症ケアの考え方で有名な「パーソンセンタードケア」や障害者支援の共通言語・モデルの「ICF」に則ったアセスメントを行うことで、自動的にその考えやモデルに則ったその人に最適なプランの回答が出てくるでしょう。

そのプランに則ってサービスが提供され、また現場からのフィードバックによってサービスの適正化が行われていく、それこそ介護のPDCAが自動的に(人間の手によらずに)行われていく未来が遠くない気がします。

介護の考え方を基本としたアセスメントだけではなく、プランを決定するすべての要素

例えば

  • お金・サービスに対する価値観 
  • 家族の介護への関与の度合い 
  • 自立支援への理解度
  • 経済面、介護面での余力
  • 本人、家族の隠れた要望(本音)

こういったものがAIでデータ化できたら…

じゃあ、ケアマネっているの?

ってなりますね。
今我々にかなり差し迫った課題が突きつけられているような気がします。

データを扱えるケアマネ

例えばAIに質問をすることで適正な答えが返ってくるのならば、質問の仕方を勉強していくことです。
アセスメントデータを正確にAIに伝えられる力、ひとまずここができる人間を目指すといいでしょう。
ただ、現時点では想像すらできない機能を、生成AIは続々と可能にしていきますので、5年後の未来も想像できない現実があります。
ケアマネージャーはそれを踏まえた上で、キャリアデザインもしていかないといけないです。

本人・家族への教育係

アセスメントの質が上がることで最適なプランが出来上がる。ただそれを実現するために、本人やご家族へ説明・教育することは現在AIには難しいです。そのため、本人やご家族のオーダーメイドのプランであるけど、目標値が高い場合など、出来上がったプランを生活に落とし込んでいくための導き役を全うするために必要な力は価値あるものだと思います。その力を身につけて行くことが賢い方法かもしれません。