趣味・倶楽部・サークル デイサービス

2024.07.23

認知症予防に効果的な将棋

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将棋を代表とするボードゲームは脳の機能をバランスよく鍛える要素が揃っています。

知の競技であるがゆえに「思考力」を高める

将棋を指す際、プレイヤーは盤面全体を見渡し、相手の手を読み、先の展開を考える必要があります。このプロセスは、前頭前野や海馬など、脳の重要な部位を活性化させることが知られています。前頭前野は意思決定や計画を立てる役割を果たし、海馬は記憶の形成や管理に関与しています。これらの部位を刺激することで、認知機能を高いレベルに保つことができます。

勝負であるがゆえに「刺激」になる

将棋は、相手との駆け引きや先を読む力が求められるため、常に戦略を考え、状況を把握し続けることが必要です。このような勝負の場面で、プレイヤーは自分の一手が勝敗を左右するというプレッシャーを感じますが、これこそが脳の活性化に繋がるのです。

単にパズルや問題を解く場合に比べ、対戦ゲームや勝負を意識した活動では、脳内のドーパミンがより多く分泌されることがわかっています。ドーパミンは、記憶や学習、モチベーションに深く関わる神経伝達物質であり、これが適度に刺激されることで、脳の働きが向上します。将棋の勝負の緊張感が、このドーパミン分泌を促し、脳の健康維持や認知機能の改善に繋がると言われています。

また、負けた場合も「次はどう勝つか」を考えることで、さらなる学びと成長が得られます。このプロセスを繰り返すことが、脳を継続的に鍛え、思考力や判断力の向上に寄与します。

対人競技であるがゆえに交流による「コミュニケーション」がとれる

将棋は、1人で指す場合もありますが、基本的には他人との対戦が中心です。高齢者にとって、社会的交流は認知症予防にとても重要な要素です。友人や家族、またはコミュニティで将棋を指すことで、社会的なつながりが維持され、孤立感やうつ症状の軽減にもつながります。孤立は認知症のリスクを高める要因の一つとされており、将棋を通じて他者と積極的に交流することが、認知症予防に役立つのです。

ゲームであるがゆえに楽しめる

楽しむということでストレスを軽減させ、脳を活発化させて、それが意欲の向上につながっていきます。
将棋を楽しむことで、日常の悩みや不安を一時的に忘れ、純粋に「ゲームを楽しむ」という喜びを感じることができ、これが脳にポジティブな効果をもたらします。
楽しさは、単なる「娯楽」ではなく、脳の健康を守るための重要なツールでもあります。

あとここにちょっと付け加えるとしたら、
自分が作った作品を展示会に出展するような、日頃一生懸命練習している楽器を人前で披露するような、そんな感じで、将棋も大会みたいなものがあれば、その時点で目標が作られて大きなモチベーションにつながっていくかもしれません。

丁田館では、将棋だけではなく、麻雀や囲碁、ゲームを取り入れて、「楽しく介護予防」をモットーに仲間を募集しています。
是非、一緒に楽しみましょう!